従業員満足度調査

調剤薬局対象に従業員満足度調査

調剤薬局対象に従業員満足度調査

患者サービスを高め、薬局の収益を向上するためには、勤務する薬剤師のやりがいや充実度が重要なかぎを握る。この視点から北海道薬科大・岡崎教授のグループが複数の調剤薬局の協力を得て「従業員満足度調査」を実施。

 

現場スタッフの本音を多面的に分析することで薬局組織の弱点や強みを浮き彫りにし、就職時のミスマッチ改善や患者サービス向上につなげている。

 

 

この調査のスタートは、就職の際に生じる薬剤師と薬局企業側の考え方のズレだった。薬剤師本人と雇用側の要望の溝、このミスマッチを調べてはみたものの明確な答えが出ない。どうやら答えが出ない理由は企業側が客観的な正しい情報を提供していないから、という結論に達した。そこで顧客と従業員の満足度を組織の収益性に結びつける概念に着目し、アンケート調査に乗り出した。

 

 

アンケートは、「会社・組織」「直属の上司」「薬局や部署」「自己研鑽」「総合評価」の項目で行っている。

 

実際のアンケート結果では次のようなデータが出ている。

 

 

 

全薬剤師の満足度ランキング
1位 現在の勤務地 (4.01)
2位 同僚薬剤師との人間関係 (3.94)
3位 他職種との人間関係 (3.91)
4位 上司との人間関係 (3.83)
5位 会社の知名度 (3.82)

 

( )は5段階評価での満足度

 

 

またアンケートでは、薬剤師が改善を要求している項目や薬局が対応すべき課題をより明確に浮き上がらせる狙いから、満足度だけでなく、回答者がその項目をどれだけ重視、期待しているかを測る「重要度」も回答してもらっている。

 

その結果をES分析した結果、ある薬局での改善要求度の高い項目は次のような結果として表れている。

 

 

改善要求度の高い項目
1位 現在の年収
2位 評価待遇
3位 福利厚生制度
4位 勤務薬局の従業員数
5位 現在の就労時間

 

 

この薬局の役員は、「スタッフが何に不満を持っているか、会社として改善すべき課題の優先順位が明確になりましたし、同時に当社の強みもわかりました」とコメントしている。

 

また調査を実施した岡崎教授は、「総合満足度の高い企業スタッフは、経営者との関係が良好という関係が見えました」と振り返られている。

 

PhamaNext 2008/08/10号より一部抜粋


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