従業員満足度調査

調査結果の数値をどう考える

調査結果の数値をどう考える

ES調査の結果に限らず、アンケート結果の数値をどう捉えていくかということは、重要な部分になってきます。たとえ同じ結果であっても、その捉え方次第でその後のアクションが違ってくることもでてきます。

 

良い、悪いという2つの言葉にしても、どの程度良いのか悪いのか、何に比べて良いのか悪いのかという基準によっても、その捉え方は大きく違ってきます。

 

 

例えば、一つの例としてプロ野球の選手の打率について考えてみるとどうなるでしょうか。野球選手の打率というのは、イチローのような最高レベルの選手であっても3割台です。つまり10回中3回以上ヒットが打てれば、かなり優秀な選手ということになります。

 

その場合は3割2分1厘というような表示をされますが、一方あまり成績が良くないバッターは、1割7分8厘といったように10回中2回ヒットが打てるか打てないかというような確率になり、打撃成績では低くなってしまいます。

 

 

プロとして活躍していてレベルが高くなれば、そのわずかな打率の違いが大きな違いとして評価されることになります。逆に試合回数の少ない草野球レベルでは、もっと打率の差は大きくなり1割の違いくらいではたいした違いではなくなってしまいます。

 

状況次第で、同じ1割でもその意味は随分と違ってくることになります。

 

 

このような数値の持つ意味に違いがでてくる要因に、どれだけの回数の打席に立ったかということが挙げられます。どれだけの打席数での結果を集計した打率なのかでも、その数字のブレは当然ながら大きく違ってきます。

 

 

では、このことをESでのアンケート結果の数値で同じように考えてみるとどうでしょうか。

 

ES調査の結果、例えばある項目での満足度の高い人の割合が60%、平均満足度が5点満点で3.6点であったとします。

 

この数値だけを見て、それが高いのかそれとも低いのかということは一概に言い表すことはできません。

 

 

どれだけの対象者に対してアンケートをした結果なのか、そしてその項目の結果が他の項目に比べてどうなのか分からなければ、一概に評価をすることはできません。

 

従業員10人中の6人であっても、1000人の従業員で600人が満足でも同じ60%です。しかし、その数値のブレは当然少人数であればあるほど大きくなってきます。

 

また他の項目がほとんど4点以上であって、ある項目だけ3.6点であれば、その項目は良くないということになってしまいます。しかし、逆に他の項目が2点台であって、その項目だけ3.6点であれば、その項目は高い満足度になっていることになります。

 

 

このように調査を行った状況が違っていれば、当然その数値の持つ意味も違ってくるわけです。

 

ですから、調査結果の数値を分析して、5%や0.5ポイントの意味が果たしてどれだけ重要になってくるかを、データを読む際には意識しておく必要があります。

 

よく他社や業界内での比較を気にされる方がいますが、調査環境が違えばそれぞれ結果に表れてくる数値も違ってきます。もちろん参考にはなりますが、その比較自体がどれだけの意味を持っているのかも考えておくことも必要です。

 

 

アンケートの調査の結果は、事実を反映した数値ですが、その数値の捉え方、読み方次第では、誤った判断をしてしまうことにもなりかねません。

 

冒頭で例に挙げたプロ野球の打率と同じで、人数が多くなり、満足度を見ていくレベルがアップすればするほど、微妙な数値が特に重要になってきます。

 

ES調査のなかでもデータをどのように見ていくかということは、当然ながら重要な部分であるわけです。


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