従業員満足度調査

調査では定量と定性の両方を考える

調査では定量と定性の両方を考える

市場調査でよく使われる言葉に、定量調査と定性調査という言葉があります。

 

定量調査というのは数字で結果が表せるもので、何%に人がそう答えているといったように、量的な状況が把握できます。一方、定性調査というのはコメントなどによって表せるもので、数字ではなく文字として結果を見ていく方法になります。

 

アンケート用紙に○×などを記入して、その結果を分析するやり方は定量調査になりますが、調査の中でも座談会や個別インタビューを行って意見を聞くような場合は、その発言内容から状況を把握するという定性調査になります。

 

 

このように調査には大きく分けて定性と定量という考え方があるのですが、それぞれのメリットとデメリットがあります。

 

定量調査の場合は、全体の分布や傾向を把握するという点では有効なやり方ですが、そのデータの意図するところや、具体的な状況や心理を把握するという点では多少難しくなってきます。一方、定性調査の場合は、全ての人に意見を聞くということは時間やコストの面で厳しいため、一部の人の意見を聞くことで全体像を把握するということになってしまいます。

 

 

例えば、よく政党の支持率などが調査結果としてニュースなどでとりあげられますが、この場合は無作為に抽出した対象者に行った定量調査になります。そして、調査ではありませんが、その調査結果を表すようなコメントを街頭インタビューから選んで、同時に放送しているわけです。

 

 

このように数値のデータと、それをバックアップするようなコメントがあれば、状況はイメージしやすくなります。

 

 

但し、ここで気をつけなくてはいけないのが、回答者のコメントです。数字データは適切な聞き方をしていれば、回答データとしてそのまま反映されますが、コメントは一部のコメントが、全体的なイメージを左右することになってしまう場合もあります。

 

例えば、2つの政党の支持率が同じくらいだとしても、それぞれの支持党別のインタビューを放送する際に、回答者のコメント内容の強弱や口調、表情によって、見ている人の受けるイメージはかなり違ってきます。

 

数値データは同じであっても、一部の回答した人のイメージの違いから、受ける印象にかなり強弱が付いてしまうのです。

 

 

では、このことをES調査の場合で考えてみるとどうでしょうか?

 

ES調査を行うことで、数値データとしての傾向とコメントという形で意見を聞くことはできます。また定性データという意味では、普段から社内でのコミュニケーションを通じて、ある程度把握できることもあるでしょう。

 

 

ここで、先ほど挙げたような政党の支持率調査のようなことが起きてはいないでしょうか。

 

ES調査を行っていなければ、数値データがないのは仕方ありませんが、一部の人の意見で全体像が誤ってイメージされていることはないでしょうか?

 

例えば、社内で発言力のある人や営業成績のよい人の意見が、全ての人の意見のようにイメージされていないでしょうか。もちろんその人の意見が間違っているということではなく、一部の人=全ての人の意見というようになってしまっていないでしょうか。

 

 

数値データがなければ、実際にそうなのかは正確には判断はできなくても仕方ありません。

 

感覚ではある程度分かるでしょうが、「本当にそうなの?」と言われると自信がなくなってしまうということもあるでしょう。

 

 

現状を正確に把握するということでは、数値的なデータとそれをある程度裏付けるようなコメントでのデータが必要になってきます。

 

定量、定性、どちらかだけというのではなく、両方を併用する形で誤解が生じるリスクを防ぐことが必要になります。数字、コメント、どちらも現状を把握する上では大切な要素なのです。


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